システムキッチンの取付け、電気温水器の交換、雨戸の調整、洗面化粧台の取付け、………。
このところはそんなこんなでやっております。
本日は、西元町にある介護事務所からの依頼で、急ではありましたが、たまたまうちの長男が空いてたので、兵庫区西出町のアパート2階のお年寄りが1階に引っ越すので、ベットほか大きな家具を運ぶという2時間程度の仕事。
難なく終えたけど、会話を交わしながらそのおっちゃんが元ホームレスやっとったことがわかった。出身は岐阜県、はじめは名古屋で仕事してたけど、仕事が無くなって大阪に来たと言ってた。九州にも行ってたらしい。大阪に戻るつもりが神戸でウロウロしてて、保護生活させてもらえるようになった。そう言ってた。
失礼にも、「80らいですか?」て尋ねてしもた。昭和17年生まれやと言われて、謝った。骨折して足が不自由なおっちゃん。
「ここで終わる。帰るとこは無い。」…て言うてた。
仕事は仕事、へルパーさんが作業代金をおっちゃんに伝えてくれてたから、封筒に入れ渡してくれた。3,000円多かったから、おっちゃんが入れ間違えたと思って、返そうとしたら。ようやってくれたから…受け取ってくれと優しい目で押し返された。
この時、状況にもよるけど、「どうしても受けてくれ」というのが、いつも誰かやってもらってばかりで、自分は何もできない人が人に何かをしてあげたい気持ちやと受け止めた。何もできないけど、何かしてあげたい気持ち=プライド。きょうのぼくはそれを頑なに拒否することが出来なかった。
おっちゃんが示してくれた好意に甘えた。
夜ヘルパーさんが来るまで、何も食べるものも飲むものもないようだったので、息子がお茶と缶コーヒーを買ってきた。
おっちゃん、「ありがとう。がんばりや!」
息子と二人で、「こっちこそありがとう。お仕事いただいてありがとうございました。」
仕事を通しての付き合いしかできんのやろか?
割り切らなあかんのやろか?
…………答えは出ないまま、息子を仕事先へ送り、電気屋との待ち合わせ場所に向かった。
いつも時間にルーズな電気屋は案の定遅れた。来るまでに、最近仲良くなったのに、兵庫区へ引っ越してしまう近所のお宅へ行き、スチール棚、バーベキューセット、ディレクターズチェアー等いただきに行った。数日前にはそこのご主人から大工道具も一式いただいている。
うちの前を出勤、帰宅時に通るご主人とは挨拶だけでの顔見知りやった。いただきものに感謝しながら、もっとたくさん話し込んでおいたらよかったなあ…と、後悔した。明日、10日が引越しである。
……寝よう。

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